ドライクリーニングとは?

ドライクリーニングとは?

Aさん
Aさん
クリーニング屋さんのドライクリーニングって何?
しろや
しろや
クリーニング店でのクリーニングは、大きく分けて水洗いドライの二通りの方法があります。ドライクリーニングとは、水を用いず揮発性の油で洗うクリーニングのことを言います。また、水を使用しないことから「ドライ」とよばれています。
Aさん
Aさん
油で洗うって・・・汚れは落ちるんですか?
しろや
しろや
油と言っても様々な溶剤がありますが、当店ではクリーニングに適した揮発性の有機溶剤(洗剤や水の役割をします)を用います。
Aさん
Aさん
水よりも油のほうが衣類を痛めそうなんですが・・・?
しろや
しろや
そう思われるのわかりますが、有機溶剤は水よりも比重が軽く例えば洗濯機のような回転の力で衣類が引っ張られたりもまれたりした場合でも、水に比べると衣類にかかる負担も少なく、揮発性の高いことから、衣類に浸透しにくく、繊維をふやけさせることがないので、水洗いよりも型崩れ、縮み、色落ちの心配がないんです。
しろや
しろや
ドライクリーニングは、水洗いでは型崩れ、縮み、色落ちなどが起こってしまうような品物を洗うための一つの方法なのです。

家庭洗濯用のドライマーク洗剤

Aさん
Aさん
いつもは家でドライマーク用洗剤を用いてお洗濯していますが、それがドライクリーニングだと思っていました。
しろや
しろや
ドライマーク用洗剤を使用すれば、家庭でもドライクリーニングができていると勘違いをされる方は少ないとは思いますが・・・・前述のとおり「ドライクリーニング」とは水は用いず「有機溶剤」を用います。したがってドライマーク用の洗剤を用いて、ご家庭で洗濯するのはあくまで水洗いになります。ドライマーク用の洗剤は中性の洗剤。数あるドライマーク用洗剤のなかには、縮みを防止する成分や色落ちを防止する成分が入っているものもありますが、「ドライマークのものが家庭で洗える!」と製品に書いてあることから、ドライマークのものなら何でも洗えると失敗して「縮んでしまった」「型崩れした」「色が出た」などの相談品を持ち込まれるお客様も後を絶ちません。

全自動洗濯機のドライコース

Aさん
Aさん
家の洗濯機にドライコースがありますが、それはドライクリーニングとは違うんですか?
しろや
しろや
最近の全自動洗濯機にはほとんど微弱回転で洗濯ができる「ドライコース」や「ドライ」といったコースがあり、それでご家庭でドライクリーニングができていると勘違いする人もいらっしゃいます。メーカーも誤解をまねくコース表示はやめてほしいものです。

ドライクリーニングでしか洗濯ができないと取り扱い絵表示に表示してある品物を、水洗いをするときは様々なリスクを伴います。確かに取り扱い絵表示がドライマークのみの品物でも、実際は水洗いができる品物があります。
しかし、それを見分けるのには、長年洗いに携わった経験や、衣料品の素材に対しての豊富な知識が必要になると思います。
お店に相談品を持ち込まれることもありますが、ほとんどの場合元にはもどりません。
特に最近は衣料品の多様化で、新しい素材や、複雑なデザイン、洗濯に不向きな装飾品がついた衣料品が増えてます。私が見たドライマーク用の洗剤の注意書きにこう書いてありました。  「大切な衣料品、高額な衣料品は表示どおり洗濯することおすすめします。」と・・・・。